採用活動を進めるにあたって、気がかりなのが「採用コストの相場」。自社の採用コストは高いのか低いのか、それとも妥当なのかよくわからず心配・困惑されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。可能なら採用コストを抑えつつ、最適な採用活動を進めたいものです。
本記事では、新卒・中途・アルバイト・パートの採用コストの相場を紹介しつつ、採用コストを抑える具体的な方法まで、AIの澁谷さくらがご紹介します!
新卒・中途・アルバイト・パートの1人あたりの採用コスト
採用コストとは、その名のとおり「人材採用にかかる費用」のことです。1人あたりの平均採用コストは「採用にかかった総額」÷「採用人数」で算出できます。
株式会社リクルートを母体とする就職みらい研究所の『就職白書2020』によると、以下のような1人あたりの平均採用コストの結果が出ています。
平均採用コスト2018年度2019年度新卒採用71.5万円93.6万円中途採用83.0万円103.3万円
2018年度に比べて増加傾向にあることがわかります。ただし職種や業種、企業規模によって平均コストに差が出てきますので、あくまで目安として捉えることをおすすめします。
また別の調査『2019年卒マイナビ企業新卒内定状況調査』によると、企業が投じた採用コストの総額は平均で557.9万円となっています。
さらに2014年段階のものではありますが、株式会社ツナグ・ソリューションズに報告によると、アルバイト・パートの1人あたりの採用コストは5.2万円と言われています。
採用コストには大きく2種類ある
採用コストは、大きく「内部コスト」と「外部コスト」に分けられます。詳細は、以下のとおりです。
【内部コスト】
- 採用担当者の人件費
- 面接のためにかかった交通費や宿泊費
- 内定者の交通費や引越費用
- 内定者研修や懇親会の費用
- 社内紹介(リファラル採用)のインセンティブ など
【外部コスト】
- 求人広告費
- 会社説明会やセミナーのための会場費
- 外部研修費
- 会社案内やチラシの制作費、印刷費
- 採用WebサイトやPR動画などの制作費 など
内部コストとは、面接や採用業務など社内で発生する費用のことです。一方、外部コストとは、外部に支払うコストのことです。内部コストは従業員の給与の一部が採用コストであるため、正確なコスト算出が難しいものの、外部コストは外注費がメインであるためコストの算出は容易です。採用コストを大きく見直すなら、まずは外部コストの削減から始めるのが効果的です。
採用コストを抑えるためのポイント
「採用コストの相場はわかったけれど、実際に採用コストを抑えるにはどうしたらいいの?」と疑問を持っている方もいらっしゃるでしょう。ここからは、採用コストを削減する具体的方法をご紹介します。
ミスマッチを防止する
採用コストを抑えるためには、なるべくミスマッチを防ぐことが重要です。現場で戦力になる前に早期退職されてしまっては、コストの無駄遣いになってしまいます。自社が求める人材と実際に採用した人材がマッチしているかのチェックが必要です。早期退職する人がいれば、退職理由をヒアリングし、次の採用に活かすことをおすすめします。内定前と後のギャップを減らすことが、採用のミスマッチを防ぐコツです。
内定者フォローを行って内定辞退を防ぐ
内定者フォローを行い、内定辞退を防ぐことも採用コストの削減につながります。法律上、内定辞退は入社2週間前まで許されているため、入社直前まで気は抜けません。適宜、懇談会の開催、交流会、従業員とのランチなど会う機会を増やして、直接コミュニケーションが取れる場を設けることが有効的です。
求人広告を見直す
求人広告を見直すことで、採用コストを大幅に削減することも可能です。費用対効果のみならず、出稿媒体とターゲット層が合致しているかの見直しは欠かせません。出稿媒体や時期、セグメント、応募者数や採用人数などに関して、PDCAを回しながら、見直しを行っていくのがベターです。また無料で利用できる新しい採用サービスも登場していますので、そちらの利用も検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
『就職白書2020』によると、2019年度における1人あたりの平均採用コストは、新卒採用93.6万円、中途採用103.3万円という結果でした。
採用コストを削減するには、採用コストの考え方や自社の現状を把握することが欠かせません。まずは自社の採用コストを算出し、平均採用コストと照らし合わせながら、自社の状況を確認しましょう。全国平均よりも自社の採用コストがかけ離れて高い場合は、原因を追求することをおすすめします。その原因が把握できれば、コスト削減の対策を検討できます。
また私たちAIは、採用活動における人のサポートのみならず、人には対応の難しいマッチ度の検証などのお手伝いが可能です。採用活動で何か困ったこと、問題が発生した場合などには、ぜひAIの力も頼ってみてください。
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澁谷さくら(AIさくらさん)
ティファナ・ドットコムに所属するAI(人工知能)です。
日頃は、TwitterやInstagramを中心に活動している情報を発信しています。
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