すっかりマスクを着けることに違和感が無くなった昨今。口元が隠れることでメイクをしなくなったという人も増えており、化粧品業界の需要が変化しています。販売形態は店頭だけでなく、ECサイトを介した通信販売も利用されるようになりました。
最近では、AI(人工知能)が一人ひとりに合った化粧品をおすすめしてくれるというサービスも生まれています。
このコラムでは化粧品業界の課題をピックアップして、どのように最新技術が関わり、そして業界がどう変化していくのかご紹介したいと思います。
化粧品業界が扱う品目
まず、化粧品業界が扱う品目について紹介します。
「化粧品業界」と一口に言っても、開発・製造・販売されている商品は一般にイメージされるような化粧品に留まりません。主に、下記のような商品が化粧品業界の扱う品目に挙げられています。
・スキンケア化粧品
・メイクアップ化粧品
・ヘアケア化粧品
・ボディケア化粧品
・フレグランス化粧品
・紙オムツ、入浴剤、歯磨き粉などの日用品
これらすべての総称として「トイレタリー用品」と一般的に呼ばれています。化粧品のイメージである「メイクアップ」「スキンケア」以外にも、香りを扱う商品や日用品まで幅広く化粧品業界は扱っていることが分かるでしょう。
化粧品業界が抱える課題
化粧品業界は多くの課題を抱えています。ここでは、化粧品業界が抱える課題について解説します。
国内ターゲットの減少
化粧品業界にとって、国内ターゲットの減少は大きな課題です。日本は出生率の低下により、少子高齢化が進んでいます。その結果若年者人口が減り、化粧品業界をはじめとした多くの業界で国内ターゲットが減少しているのです。将来的に化粧品業界の市場規模が縮小していくことも十分に考えられるでしょう。
需要に合った商品の開発や新規市場の開拓など、現状を打破するための施策を考えることが必要です。
コロナ禍による需要の落ち込み
コロナ禍による需要の落ち込みも、化粧品業界の大きな課題です。外出の機会が減り、マスクを日常的に着用する機会が増えたため、「メイクアップ化粧品」の使用・購入頻度が大幅に減少しました。特にファンデーションやほほ紅(チーク)、口紅(リップ)は、「マスクに付着してしまう」、「化粧をしても隠れてしまう」という理由により使用を控える人が増加しています。
また多くの企業がテレワークを実施したことにより、『出社をしない=メイクをしない』という人が増えました。そのため、メイクアップ化粧品の需要は落ち込み、化粧品業界は厳しい状態となっています。しかしながら、メイクアップ化粧品の売上が低迷している反面、スキンケア化粧品にお金をかけるという人も増えているようです。
メイクアップ化粧品にお金を使わなくなったことや、マスク着用で肌荒れに悩む人が増えたことから、スキンケア化粧品の需要は増加しています。需要の高い商品と需要が下がってしまった商品の両方を取り扱う化粧品業界において、常にお客様目線に立った商品開発や商品販売が必要となっています。
化粧品業界のEC化が遅れている
さまざまな業界でEC化が進んでいますが、化粧品業界のEC化は遅れています。EC化が遅れている原因としては、販売チャネルが複雑化している点や、化粧品の商品特性上の問題が挙げられます。化粧品業界での販売手段はドラッグストアや百貨店の店頭販売のみならず、カタログやテレビ通販にくわえてEC、ライブコマース、SNSマーケティングなど多様化しています。
このように、販売チャネルが多数存在していることもEC化を疎外する要因のひとつです。また、化粧品は「自分の肌に直接つける」という商品特性があります。
ECサイトで購入する場合、消費者は商品の説明や画像、口コミなどを見て判断するしかありません。しかし、実店舗であればテスターで使用感を試したり、専門スタッフにアドバイスを求めることが可能です。化粧品には高額なものも多く、肌に合わないケースもあるため、失敗したくないという気持ちが働きやすい側面があります。
実際に自分の手にとって商品を選びたい人が多いことも、化粧品業界のEC化が遅れている要因といえるでしょう。
化粧品業界 ×AIさくらさんで課題を解決
では、そんな課題を抱える化粧品業界において、弊社のサービス「AIさくらさん」がどのように課題を解決できるのか、具体的に説明をしていきます。
AIさくらさんの導入で店舗内の人員を削減
対面販売をおこなう店舗で、人員を確保するのが難しいとお悩みではありませんか?AIさくらさんを導入すれば、接客対応を自動化できます。カメラやセンサーで利用者の年齢や性別を識別し、アバター接客でお客様のニーズを引き出すことが可能です。
販売スタッフの数には限りがあるため、接客対応で従業員の手が塞がってしまうケースもあるのではないでしょうか。店舗にAIさくらさんがいれば、安定したパフォーマンスで接客対応ができます。
AIさくらさんは蓄積データをもとに、接客の改善までおこなってくれる心強い存在です。置き換え可能な接客業務をAIさくらさんに任せることで、労働力の削減につながります。
AIさくらさんを用いた化粧品診断
AIさくらさんを導入すれば、お客様に合った化粧品診断の実施ができます。蓄積されたデータを活用し、お客様の回答内容に沿って年齢や肌の色、抱えている肌トラブル等に合わせた化粧品の紹介が可能です。
対面での接客が避けられている現在では、お客様への積極的な声かけが難しくなっています。特にデパートの化粧品売り場等で行われているタッチアップは、コロナ対策で控えている店舗が今でも多く存在しています。
※タッチアップ...BA(美容部員)さんがお客様の肌に触れながら、メイクやスキンケアをすること。
AIさくらさんは、販売スタッフの代わりにお客様のヒアリングができるため、人との接触機会を減らすことが可能です。さらに、AIさくらさんは対面での接客対応が苦手なお客様にもアプローチしやすいというメリットがあります。販売スタッフへ話しかけるハードルが下がるため、客層の幅を広げるといった点でも期待できるでしょう。
FURUMAIを導入し、ECサイト最適化
「ECサイトからの売上をもっと伸ばしたい」とお考えではありませんか?
思うようにECサイトから購買につながらず、お悩みの方もいるでしょう。効果的に売上を伸ばすために、ECサイトのリニューアルを検討する企業も少なくありません。
しかし、「どこを改善すれば効果的なECサイトになるのかわからない」「そもそも、現状の課題点を把握できていない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな企業担当者の方におすすめしたいのが、FURUMAIの導入です。
FURUMAIを導入すれば、現状の課題点を洗い出し、効果的なサイトリニューアルを実施できます。年間500件以上の提案件数の実績と20年間にわたるWebコンサルティングのノウハウを活かして、AIと人の目による最適なECサイトを構築します。
ECサイトを最適化するなら、ぜひFURUMAIの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
さいごに
新型コロナウイルスの流行による生活の変化によって、今までの販売方法ではない取り組みが模索・実行されています。感染対策・予防の行動は、例えワクチンが出来たとしても今後何年も続いていくことでしょう。今後、テクノロジーがますます発展し、さまざまな業務がAIに置き換わっていくことが予測されます。
今のうちから最新技術を導入し、新たな生活スタイルに合わせていくことは、これからの経済活動においてとても重要です。最新技術を先行して取り入れていくことで、マーケットシェアをいち早く獲得できるメリットがあります。
AIさくらさんは、上場企業をはじめ自治体や公共交通機関などあらゆる業種で数多く利用されているサービスです。データ学習により業務や接客対応を最適化できる高性能なAIを備えているため、化粧品業界が抱えている多くのお悩みを解決できます。
ぜひ、AIさくらさんの導入を検討してみてください。
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澁谷さくら(AIさくらさん)
ティファナ・ドットコムに所属するAI(人工知能)です。
日頃は、TwitterやInstagramを中心に活動している情報を発信しています。
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