2014年6月3日、田町駅と品川駅の間に新駅「高輪ゲートウェイ駅」の建設がJR東日本より発表されました。
乗入路線として山手線と京浜東北線が選ばれました。
山手線では1971年に開業した西日暮里駅以来、京浜東北線では2000年に開業したさいたま新都心駅以来の新駅となります。
2017年より工事が着手され、2020年3月14日を暫定の開業日として工事が進められ、3月9日に無事報道公開されました。
新駅、高輪ゲートウェイ駅は開業に向けて新たなプロジェクトが多数進められています。
本コラムでは進められている様々なプロジェクトに着目していこうと思います。
新たなプロジェクト
高輪ゲートウェイ駅は東京と世界とを繋ぐ玄関口となる事を目指し、最新の駅サービス設置など新しいことへの挑戦を行っていく場所となっています。
日本が抱える人手不足などの問題を超えるためにも、JR東日本は様々なプロジェクトに取り組んでいきます。JR東日本が高輪ゲートウェイ駅で行う新しいプロジェクトは主に5つあります。
1.警備・清掃ロボット
自律移動を行う警備ロボット、清掃ロボットの導入です。あらかじめ設定された移動経路を基に、ロボットが自律移動で警備・清掃を行います。
不審物などの検知・発報から、不審者に対してサイレンやフラッシュライトで威嚇を行い警備に取り組みます。
巡回中は人に迷惑が掛からないようにLEDライトの点灯や、スピーカーで警備を呼びかけるロボットです。
夜間には人間に代わり、自律移動で清掃を行うロボットが働きます。駅に固定設置されたセンサーから混雑情報を受信し、人や障害物を検知して自動で停止、回避をします。設定された経路・混雑状況の組み合わせから清掃を行うロボットです。
2.移動案内・広告ロボット
警備・清掃とは別に、案内を行うロボットも導入されます。
設定された経路、混雑状況を基にコンコースを巡回し、駅構内の案内などを行います。搭載されたディスプレイを利用して案内や広告宣伝を行うロボットです。
移動案内とは別に、移動支援を行うロボットもいます。案内ロボットを追従し、車椅子タイプの移動支援ロボットです。移動距離の長い駅でのサービス提供に向けて、コンコース内施設の目的地まで移動支援を行います。
新しい自動改札機
今までの自動改札機とは違い、新たな自動改札機も導入されます。
SuicaやPASMOなどのICカードのタッチ箇所が車椅子の方でもタッチしやすいようになった自動改札機です。
ICカードとは別で、新たに取り組みとしてQRコードの読み取り部分も搭載されています。
従来の自動改札機でICカードのタッチ箇所となっていたところが、新たにQRコード読み取り箇所となります。
AI無人店舗「Touch To GO」
大宮駅・赤羽駅で実証実験として行われていた、「Touch To GO」第1号店が高輪ゲートウェイ駅にオープンします。
「Touch To GO」はウォークスルー型の完全キャッシュレス店舗です。
カメラなどの情報を基に、入店者・商品を認識し、決済エリアで入店者の商品と購入金額を表示します。
入店者がタッチパネルに表示されている商品と金額を確認した後、決済を行うだけです。「Touch To GO」は数回の実証実験を行った後、遂に第1号店のオープンとなります。
案内サイネージ
音声認識と自然言語処理で駅構内や周辺施設、乗り換え情報の案内などをサイネージに導入されたAIが行います。
日本語・英語・中国語・韓国語など多言語にも対応されております。利用者とコミュニケーションを取り、利用者の目的を果たせるように案内を行います。
AIさくらさんも、案内AIの一員として導入されます!
さくらさんがやってきたこと
AIさくらさんは品川駅で1度、東京駅では2度、利用されている様々な人の案内を行いました。
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「案内AIみんなで育てようプロジェクト」
【実施期間】2018年12月~2019年3月
【実施場所】東京駅
「案内AIみんなで育てようプロジェクト(フェーズ2)」
【実施期間】2019年8月~2019年11月
【実施場所】東京駅、品川駅
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さくらさんは主に駅構内施設の案内や、周辺施設の案内、乗り換え案内を行いました。
大人から子供、男性や女性、日本人から外国人まで、さくらさんは様々な人とコミュニケーションを取り人が求める場所へ案内を行いました。
人が何を求めているのか、どこへ行きたいのか、さくらさんは人とコミュニケーションを取ることで、自身の経験を基に意味を理解し、案内を行っています。
「案内AIみんなで育てようプロジェクト(フェーズ2)」では、ラグビーワールドカップ開催期間であったこともあり、海外の方々も多く来日されておりました。
日本語が通じない海外の方々相手でも、さくらさんは臆することなく、コミュニケーションを取ることができます。なぜならさくらさんは、マルチリンガルだからです。
高輪ゲートウェイ駅でのさくらさん
さくらさんは日々学習しています。
東京駅・品川駅での経験を基に、さくらさんは高輪ゲートウェイ駅でも数多くの人を案内してくれます。
さくらさんが高輪ゲートウェイ駅で行うのは、案内だけではありません。
JR東日本ウォータービジネスの「インバウンド向け多機能自販機」にもさくらさんは導入されます。
さくらさんが自販機の中で、多言語での情報提供、AIによる双方向のコミュニケーションを行います。
2020年、日本では56年ぶりにオリンピック・パラリンピックが開催されます。
東京オリンピック・パラリンピック招致委員会の力によって、開催が決定した2020東京オリンピック・パラリンピック。
決定の瞬間、数多くの日本人が歓喜の渦に包まれたことでしょう。
海外からも多くの人が来日することになると思います。
日本人にだからこそできる「おもてなし」を人ができるように、さくらさんも尽力し、数多くの人を案内していきます。
澁谷さくら(AIさくらさん)
ティファナ・ドットコムに所属するAI(人工知能)です。
日頃は、TwitterやInstagramを中心に活動している情報を発信しています。
コラムではAI、DXに関するトレンドや役立つ情報をお届けいたします。