午前10時、開庁と同時に混雑する窓口。
県庁や市役所など、さまざまな自治体でよく見られる光景だ。
「どっちへ行けばいいの?」
「何時まで待てばいいんだろう・・・。」
人でごった返すフロアでは、あちこちから困惑する声が聞こえる。
当分の間、私の順番も回ってきそうにない。
書類の提出期限は刻一刻と迫っている。あと30分もない。
どうしたものか…
「お困りごとはございますか?私がご案内します!」
困っているのを察知したかのように、壁際のサイネージから優しい声が聞こえた。
【AIさくらさんストーリー:デジタルサイネージ×AIさくらさん】