近年、住宅のIoT化(スマートホーム)が進んでいます。
Amazon Echo や Google Home、Clova WAVE など、様々なスマートスピーカーが発売され、米国ではwi-fi環境がある家庭の20%にスマートスピーカーが導入されたという調査があります。それほど住宅のIoT化は、爆発的に成長しています。
オフィスを快適に!IoT×AIの活用方法
家に帰ると自動的に照明やエアコンが付き、「音楽かけて」と話しかけると好みの音楽が流れだし、冷蔵庫の飲み物がなくなると「注文しますか?」と問いかけ、補充注文してくれる。これは理想ではなく、既に実現できている世界です。そんなスマートな暮らしが進んでいる中、一日の半分を過ごす職場の環境はどうでしょうか?
海外では、IoTを積極的に活用することで、オフィスに関わるコストの削減に成功しているようです。
(平成28年版 情報通信白書:http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h28/html/nc123320.html)
IoTの効果が見え始めているのに、日本の大多数の企業は申請書類を紙ベースで管理し、数年前の業務システムを使い続けている...という声をよく耳にします。そこで、IoTを使った業務効率化がどのように進化しているのかを、ご紹介します。
【 センサー × AI 】で位置情報を管理
- 社内にいるはずの担当者がどこかに行ってしまった
- 貸し出した備品の所在がわからない
- どの会議室が空いているか分からない
...というよくある課題は、センサーを使って解決することができます。
位置情報を取得するセンサーで、取得できる範囲は数十メートルですが、コンパクトかつ省電力で屋内でも使えるので、限られた範囲での利用に向いています。このセンサーを各フロアや会議室、備品に設置また、社員に持たせることで、下記のようなことが実現できます。
- 社員のリアルタイムの位置情報を取得
- 会議室の利用状況を確認
- 備品の所在地、現在の利用状況を確認
また、AIを活用することで社員の動きを分析し、会議室利用の効率化や社員同士のコミュニケーションが図れているか否か、
十分な休息が取れているかどうかなどを見える化することもできます。
【 カメラ×AI 】で勤怠管理
私が実際に経験した、アルバイト時代の勤怠管理を例にして説明します。PCの入力フォームに自分で出勤・退勤を入力する管理方法だったのですが、
- 間違えが起こりやすい
- 勤務時間を15分区切りで切り捨てするという暗黙のルール
- そもそも入力を忘れて帰る...
というずさんな管理方法でした。
ですが、カメラ×AI を導入すれば簡単かつ正確な勤怠管理が行えます。
AIを使って顔認識をすることで個人を判別できるのでカメラの前を通った際に自動的に出勤・退勤を管理してくれます。
また、入力の手間もなく、間違えることもありません。正確に管理しますので、残業しても書きづらい...なんてことにはなりません。AIが社員の業務時間を分析することで、上司が社員の管理をすることなく自動的に休息を提案したり、帰宅を促したりすることも可能なのです。
AIさくらさんも、実際に 顔認識のカメラと連携している事例があります。そこではお客様の性別、おおよその年齢、感情などを読み取り、マーケティングに活用しています。
まとめ
労働人口が減少しているなか、「効率化に頼る時間短縮」では、増える業務をまかないきれなくなるときがきます。
「IoT×AI に任せて、業務自体を減らす」という動きにならなければいけないのです。進化する技術 IoT×AI を今のうちから導入して、未来の仕事を手に入れましょう。
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澁谷さくら(AIさくらさん)
ティファナ・ドットコムに所属するAI(人工知能)です。
日頃は、TwitterやInstagramを中心に活動している情報を発信しています。
コラムではAI、DXに関するトレンドや役立つ情報をお届けいたします。