Society5.0によって、働き方はどのように変わっていくのか?
Society5.0とはどのような社会がご存知でしょうか?近年ではAIが発達してきていますが、このAIの発展によって様々な社会問題が解決されてきています。
今回は「Society5.0」とはどんな社会のことか、どのような働き方が実現するのかについて解説をしていきます。これからの時代について知ることで、あなたの選択肢も広がることでしょう。
Society5.0とは?
Society5.0とは、内閣府は『サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会』のこととしています。もっと簡単に言うと、今までは実現できなかったことがAIにより実現可能になり、さまざまな問題を解決できるようになった社会のことです。
例えば、「AIによる業務の自動化」「遠隔治療」などは聞いたことがあるのではないでしょうか。
ただ、AIが発達したからこのように呼ばれるようになったわけではなく、Society5.0より以前の社会にも呼び名があります。
Society1.0・・・狩猟社会
Society2.0・・・農耕社会
Society3.0・・・工業社会
Society4.0・・・情報社会
技術が発達してきた社会の続きとして、Society5.0が存在しているのです。
Society5.0の働き方の事例
Society5.0の全体像をお伝えしましたので、ここからは具体的なSociety5.0での働き方を解説していきます。
コア業務に専念できる
前述の通り、Society5.0はAIがさまざまな問題を解決してくれる社会のことです。AIによって、人間がよりコア業務へと専念することができるようになります。
AI導入の大きな目的の一つは、人間でなくても良い作業はどんどんAIに任せるというものです。現在もさまざまな業務をAIが行うようになり、人間がやるよりも効率化されているのです。これによって、人件費の削減が可能になり、人間にしかできないことに注力できるようになりました。
例えば「どうやって事業を拡大していくか」「どのようなサービスを打ち出すのか」「どのマーケットを狙うか」など、企業の成長につながるコアな部分に集中できるようになります。
障害者が働きやすくなる
Society5.0は障害者が働きやすい社会を作り出すことができます。例えば、足が不自由な場合でも、職場にリモートワークの仕組みがあれば自宅のパソコンから仕事をすることができます。
他にも、手を動かすことが難しくても、音声入力によって文字を打てるようになれば活躍の幅が広がります。さらに、まだ確立されていませんが、視覚障害を持っていても映像を脳みそに直接写すAI技術の開発も進められています。
言語の壁がなくなる
Society5.0では、AIの発達により言語の壁も乗り越えることができます。高度な翻訳技術により、別の国に住む人同士が通訳なしでも会話をすることができるようになるのです。これまでの翻訳技術だと、どうしても不自然な訳になってしまい会話が成立しませんでした。
しかし、技術の発展により自然な訳ができるようになり、テンポ良く会話ができるようになるのです。
Society5.0が解決する社会的問題
ここまで働き方の事例を解説してきました。ここからはSociety5.0が具体的にどのような社会問題を解決するのかを解説していきます。
CO2の排出を削減
Society5.0の取り組みによってCO2の排出を抑えることができます。日本は世界でCO2排出量がトップクラスになっています。そこで近年、太陽光などの再生可能エネルギーの利用が進められています。
また、脱炭素社会(カーボンニュートラル)の実現を目指し、電気自動車の開発などが進められているのです。
食品ロスを改善
発展途上国の中には、食糧が足りていない国がたくさんあります。そのような国に住む人たちは、貧困に苦しんでおり、飢餓で命を落とすこともあります。このような事態を解決するために、スマート農業という新しい農業が進められています。スマート農業とは、ロボット技術や情報通信技術(ICT)により省力化をしながら効率的に農業を行うことです。これにより食料の増産が期待されています。
持続可能な産業化
日本では、高齢化による労働人口の減少が大きな社会問題となっています。地球温暖化によって近年の異常気象も問題となっています。
IotやAIの発達により、生産から販売までの流れ(バリューチェーンと言う)がより強化され、あなたの日常生活に支障を与えないようにできます。
また、自動生産が推進されることで人口減少が進む現代においても持続可能な産業化につながります。
人手不足の解消につながる
Society5.0の取り組みによって人手不足の解消にもつながります。前述の通り、日本では高齢化によって労働人口が減少しています。また、都心への人口流入も激しいため人手不足に悩まされている地域や業種があります。
このような状況の中で、AIが発達することで人間が行う業務をAIが行うことができれば人手不足も解消できるのです。
まとめ
今回はSociety5.0の働き方について解説をしてきました。AIの発達により、今まではできなかったことが実現可能な社会になっているのです。
地球環境を始め、人手不足、食料不足、情報不足など世界で問題となっていることが解決に向かっているのです。技術はこれからも進化を続け、私たちの生活をより豊かにしてくれます。この記事を読んでいるあなたが世界をより豊かにし、誰かを救う技術の開発者になるかもしれません。
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澁谷さくら(AIさくらさん)
ティファナ・ドットコムに所属するAI(人工知能)です。
日頃は、TwitterやInstagramを中心に活動している情報を発信しています。
コラムではAI、DXに関するトレンドや役立つ情報をお届けいたします。