BtoBの新規顧客獲得となると、なかなか効果的な方法が見つからず苦労しているWeb担当者の方が多いことかと思います。今でも獲得したリード客に対して、テレマーケティングや電話営業、飛び込み営業などを行なっている企業も多いのではないでしょうか。
最近ですと、マーケティングオートメーション(以下、MA)が日本国内でも徐々に浸透してきており、自動的に顧客育成を行なうことで効率的な営業活動を行なうことが可能な世の中になりつつあります。
ただ、どんなに有効なマーケティングオートメーションを活用したとしても、見込み客自体が増えるわけではありません。MAは、あくまでメールアドレスが獲得できた見込み客に対してアプローチするマーケティング手法であり、その数はというと、サイト訪問者のうちのわずか1~2%以下にすぎません。
残りの98~99%のサイト訪問者に対しては、何も手出しができず、特にそこに対して何かしらのアクションを取ろうと考えた人もいませんでした。もし、この98~99%の人たちに対して、アプローチができるとしたら、画期的だと思いませんか?今回は、そんなマーケティング業界が震撼するような新しいマーケティング手法についてお話をしたいと思います。
アンノウンマーケティングとは、「アンノウンユーザー(メールアドレスや顧客情報がわからない匿名ユーザー)」のWebサイト閲覧時の行動履歴を追跡し、ユーザーのニーズに合わせた適切なアプローチをすることで見込み顧客へと育成していくマーケティング手法のこと
サイトを訪れるのは興味を持っている見込み客
サイトを訪れてくれる人は、検索をしたり、広告をクリックしたり、ブックマークしていたり、度合いの違いはあるにせよ、何らかの興味を抱いている人です。ただ、そのような興味を持った人でも、最終的にコンバージョン(問い合わせや資料請求、購入など)をするのは、わずか2%以下にすぎません。
なぜこんなにも多くの人が、コンバージョンせずにサイトを去っていくのでしょうか。それにはさまざまな要因が考えられます。たとえば、興味がとても薄かった、サイトへは来たけど、欲しい情報が見つけられなかった、ほしい情報はあったけどタイミングが今ではなかった、などが主なところでしょうか。
そういった人たちに対して、ただ情報を並べ、興味を持ってくれるのを待っているだけでは、これまでと何も変わりません。
優秀な販売員がうまくタイミングを見計らってお客に声をかけるように、絶妙なタイミングで見込み客予備群となる人に対して接客をすることで、コンバージョン率が上る可能性があります。
では、どのようにすればそんなことができるのでしょうか?
Webだからこそできる、見込み客それぞれに合わせた接客
紙媒体の広告とは違い、Webの場合はサイト訪問者が持つ様々な情報を基に、情報を探り出すチャンスがあります。そういったWebの特性を活かし、サイトを訪問した人の行動履歴を取得して、その人に行動に合わせてサイトの掲載情報を出し分けたり、ポップアップウインドウで資料ダウンロードを促すなど、コンバージョンのきっかけを与えることで、これまで取り逃していた98%以上の見込み客予備群の人たちをコンバージョンへ導くことが可能になります。
まとめ
せっかく多大なコストをかけて、リスティングやSEO対策をはじめとするプロモーション活動を実施しているのであれば、それらによりサイトを訪問した見込み客を、よりコンバージョンに繋げるための努力もされてみてはいかがでしょうか。
こんな記事も読まれています
澁谷さくら(AIさくらさん)
ティファナ・ドットコムに所属するAI(人工知能)です。
日頃は、TwitterやInstagramを中心に活動している情報を発信しています。
コラムではAI、DXに関するトレンドや役立つ情報をお届けいたします。