「うちの会社、ほとんどリモートワークじゃないな...。」
コロナ禍で外出自粛が長期化する中、いつもの家までの道のりも、飲食店を中心として閉店が目立つようになった。
以前通っていた中華料理店も、今はお弁当屋に。
そんな中、コロナ流行前はほとんど人が入っていなかった洋服のセレクトショップに、人が2,3人入っているのを見かけた。
毎日この時間はお店の前を通るが、ここ最近、毎日客が入っているようだ。
「気付かないうちに、また違うお店に変わったのかな?」
そう、お店の入り口の看板を見てみると、前と同じ店名だった。
ただ、気になる文章が追加されていた。
「店員はいませんが、ご自由にお入りください。」
リモート接客とは、お客様とスタッフが物理的に離れた場所にいながらも、インターネットや電話などのオンライン手段を通じてサービスやサポートを提供することを指します。
この方法では、お客様は自宅やオフィスから簡単にサービスを受けることができ、スタッフ側も効率的なカスタマーサポートを提供できます。
リモート接客は時差や距離を超えて世界中のお客様に対応することができ、柔軟性と便利さを提供することができます。
また、技術の進化により、ビデオ通話やチャットなどの多様なコミュニケーションツールが活用されることで、顔と顔を向き合い、より身近で個々のニーズに対応できるサービスを実現しています。
「店員がいないのに、どうやって販売するんだろう?」と思い、試しにお店に入ってみた。
まず、入ってみるとお店での買い物方法が書かれたポスターが目に入った。
・現金は取り扱いできません。クレジットカード、Suica等のICカード、QRコード決済のみです。
・試着は、試着用のラックから行ってください。ビニールにくるまれた商品の試着はできません。
・なにかあれば、カウンター設置のタブレットからお問い合わせください。店員がリモート(遠隔)でご案内いたします。
サイズや色違い、在庫について気軽に問い合わせください。
など...。
買い物方法のポスターを見てみると気になることがあった。
「リモートで接客ができるの?」
ただ思い返してみると、今までこの店は店員がいたから入らなかった。
「なにか買わされる」という怖さがあったのだ。
けれど、今日は店員もいなく客だけの空間になっていた。
インターネットが途切れると、話が中断してしまうことがあります。また、画像や音声がクリアでないこともあるので、時にはお互いの話が理解しにくくなることがあります。
リモート案内では、顔の表情や手の動きなど、相手の感情を読み取るのが難しいことがあります。
そのため、直接会って話すときよりも、相手の意図を理解しにくくなることもあります。
リモート案内のメリットの一つに様々な店舗、拠点に対して、リモートで対応する側が自宅、オフィス、レンタルスペースなど場所にとらわれないのが大きな特徴です。
極端な例として、国内、海外の旅行先でも接客業務ができてしまいます。
そのため、新たなビジネススタイルとしても活用が期待されます。
私にとって、接客は聞きたいときだけ対応してくれれば、それで良いと感じている。
コートを試着するときにも店員の目があると、
「買わないといけない」、と感じてしまうことが多かった。
このお店は店員がいないということだけで、好きなものを気軽に試着がすることができて、とても気が楽に感じた。
ただ、色違いやもう一つ上のサイズの在庫など、聞きたいことが出たときに少し困ってしまった。
試しにカウンターにあったタブレットの一つで、店員を呼んでみた。
「電話に近いものだな...」と思い使ってみたら、「AIさくらさん」と書かれたキャラクターが対応してくれた。
接客は、この程度で十分のような気がした。
澁谷さくら(AIさくらさん)
登録・チューニング作業をお客様が一切することなく利用できる超高性能AI。
運用やメンテナンス作業は完全自動化。問い合わせ回数や時間を問わない無制限サポート、クライアントの業務に合わせた独自カスタマイズで、DX推進を目指す多くの企業が採用。