まず、AIチャットボットを利用するうえでかかる費用について解説します。
AIチャットボットの導入には、以下の3つの費用が必要です。
・開発コスト:AIチャットボットの機能やデザイン、システムの構築などを行うための費用。
・導入コスト:AIチャットボットの導入や設置、カスタマイズなどを行うための費用。
・運用コスト:AIチャットボットの運用やメンテナンス、改善などを行うための費用。
AIチャットボットには、以下のような種類があります。
・ルールベース型:あらかじめ設定されたルールに従って応答するタイプ。開発コストが低く、簡単に導入できるが、精度や柔軟性に限界があります。
・機械学習型:人工知能による学習によって応答するタイプ。開発コストが高く、データの収集や学習期間が必要ですが、精度や柔軟性が高いです。
・ハイブリッド型:ルールベース型と機械学習型を組み合わせたタイプ。開発コストや運用コストが高くなりがちですが、高い精度と柔軟性を持ちます。
AIチャットボットの種類によって、開発コストや導入コスト、運用コストは異なりますので、企業が導入する際には、自社のニーズや予算に合わせた種類を選択する必要があります。
AIチャットボットの種類ごと価格相場について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
関連記事:AIチャットボットの価格相場は?導入費用や種類による違いを解説
また、AIチャットボットによっては導入・運用コスト内に入っている場合がありますが、別途費用が発生する可能性もあるものを紹介します。費用内に入っているのか、別途オプションや有償対応が発生するものがあるのかは導入前に要確認です。
・データ整備:機械学習型のAIチャットボットを導入する場合は、学習データを収集し整備する必要があるため、そのコストを見積もる必要があります。
・スタッフの研修費用:AIチャットボットの運用を行うスタッフには、AIチャットボットの仕組みや操作方法を習得する必要があるため、その研修費用も用意する必要があります。
次に、AIチャットボットの費用対効果の算出方法について解説していきます。
「ROI(Return on Investment)」は、「投資利益率」の略称で、企業が投資した費用に対して得られる利益の割合を示す指標です。ROIは、以下の式で計算されます。
ROI = (得られた利益 - 投資した費用) ÷ 投資した費用 × 100
AIチャットボットの導入では、かかる費用と期待される効果に基づいて、ROIを算出することができます。
例えば、以下のような場合を想定します。
・AIチャットボットの導入にかかる総費用:100万円
・その結果として、顧客からの問い合わせに対する回答率が10%向上した
・コスト削減によって20万円の節約が可能になった
この場合のROIは以下のようになります。
ROI = ((10% × 顧客数 × 平均顧客単価) + 20万円 - 100万円) ÷ 100万円 × 100
AIチャットボットの導入時期や導入方法によって、ROIが異なる場合があります。
例えば、AIチャットボットを早期に導入し、問い合わせ対応率を高めることで、顧客ロイヤルティやブランドイメージを向上させ、顧客獲得の促進につなげることができるため、ROIも高くなる傾向があります。
また、AIチャットボットの導入方法として、外部ベンダーによる開発・導入や、社内開発による導入などがありますが、社内開発による導入では開発費用を削減できるため、ROIが高くなる可能性があります。
AIチャットボットの導入には、一定の費用がかかりますが、効率化やコスト削減、顧客満足度の向上など、多くのメリットがあります。費用対効果を計算し、導入の適切なタイミングや方法を検討することが重要です。
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