最近移転問題で話題になった東京築地市場。
築地市場から豊洲市場の移転に伴い、店をたたむ選択をした事業主も多いと聞きます。
店を畳まざるを得なかった主な理由の一つに、事業主の高齢化が挙げられます。
卸売市場の高齢化問題は東京だけでなく全国の卸売市場でも起きています。
日本の卸売市場自体の歴史が古いため、事業主だけでなく社員や市場利用者の平均年齢も高齢化しているのが現状です。
そのため、伝票の処理や、商品の在庫管理、売り上げの計上も昔と変わらずアナログで対応している会社が多いそうです。

今後、更に高齢化は進み、人手不足に陥ることは確実でしょう。
そうなると、今まで行っていた伝票の処理や、商品の在庫管理、売り上げの計上を効率化していかなければ、状況は悪化の一途をたどると言えます。

現状の卸売市場の高齢化問題を解決するにはどうすればいいでしょうか。

その鍵は、AI(人工知能)・RPAにあります。
本コラムでは、どのように卸売市場の高齢化問題を解決をするか、具体例を交えながらご紹介いたします。

卸売市場がかかえる高齢化問題とは

卸売市場が抱える高齢化問題には、いったいどのようなものがあるのでしょうか。

まず挙げられるのが、定例業務のアナログ問題です。
私は卸売市場で働いた経験があるのですが、小売りの客が購入した商品を手書きで伝票に記入していました。
市場が閉場した後で手書きで書いたその日の売り上げ伝票を専用処理システムが入っているPCに入力、その後データを紙に出力し、目検でチェックを行っていました。
せっかくデジタルに書き起こしたのにチェックは再びアナログ…なんて本末転倒ですね。
また作業が属人化していることにより、新人(といっても60歳)への引継ぎも時間がかかっていました。恐らく、この問題は日本の卸売市場全体でも起こっていると考えられます。
定例業務の効率化は今後対策が必要不可欠です。

卸売市場でも簡単にAI・RPAを導入できる

アナログな卸売市場に導入が可能なのか?と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
確かにAI・RPAと聞くと敷居が高く感じますね。

しかし、AI・RPAはインターネットにつながる環境であれば簡単に導入ができる時代になっています。
インターネットは最低限繋いでいる会社がほとんどですから、 AI・RPAの導入ハードルはかなり低くなっていると言えますね。

卸売市場にAI・RPAを導入することで得られる効果とは?

では、AI・RPAとは何なのか、具体的にどんな効果が得られるのかをご説明いたします。
まず人工知能(AI)とは、コンピュータが人と同じように物事を考え、成長していく技術のことを指します。L社のClov〇や、A社のアレ〇サなどが有名ですよね。

次に、RPAとは、ロボティック・プロセス・オートメーション(Robotic Process Automation)の略称です。
つまり、文字通り、「従来人間が行っていた作業をロボットで自動化する技術」のことをRPAといいます。

高齢化問題を抱える卸売市場にAI ・RPAを導入することで、以下の効果が期待できます。

<AI>
・商品の在庫管理をデータ連携したAIで管理しスマートフォン等のデバイスで一元管理
・社内用マニュアルとして使用することで、新人への業務引継ぎにかける時間を削減
・社内で使用しているフォーマットをAIに覚えさせることで書類管理の属人化を防ぐ

<RPA>
・伝票入力をRPAで自動化
・入力チェックツールとしてRPAを活用し時短に貢献

今あげた効果以外にも、工夫次第で様々な問題を解決することが出来ます。
今まで事務処理にかけていた時間をAI・RPAが肩代わりすることで、人員の削減や人手を本当に必要とする業務にリソースを充てることが出来るのです。

AI・RPAの活用で高齢化問題に負けない卸売市場へ!

AI・RPAを活用すれば、高齢化から起こる様々な問題に負けない卸売市場に生まれ変わることができます。
効果的に業務の効率化を行うことで、未来の卸売市場の礎を作っていきましょう!