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最終更新日:
2022-09-05
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公開日:
2022-02-19

これからの農業に欠かせないドローン技術

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5年ほど前に首相官邸の屋上に墜落したことで話題になったドローンですが、ドローンと聞くと、景勝地の空撮に使われたり趣味として操縦したりと、どちらかというとエンターテインメント色のイメージが強いのではないでしょうか。
実はその一方で、昨今はビジネス用途でドローンを活用する試みが幅広い分野で行われているのです。今回は「農業」という分野におけるドローン活用にスポットを当ててみたいと思います。

目次
これからの農業に欠かせないドローン技術

日本の農業は生き残れるのか?

まずは、日本における農業の課題から見ていきましょう。一番の課題は、担い手の減少と高齢化です。その背景としては、いくつかの要因があります。

1. 新たに農業に就く人が少ない
2. 新たに農業に就いたとしても定着率が低い
3. 他の産業と比較し、収益性が低い

朝から晩まで休むことなく働かなければならないにも関わらず、天候に左右されてしまう収入の不安定さなどのイメージがあって、新たに農業を始めようと思う人や、親から農業を継ごうと思う人が少なくなっているのです。
実際、お茶の収穫に携わったことを思い出しますと、「農業は大変だ」と思う気持ちも否めません。晴れた日は朝の5時に起きて夕方の6時過ぎまでずっと茶畑でお茶の葉を刈っていました。刈った茶葉を大きな袋に詰めて、今でこそ農協の工場に持っていき茶葉を買い取ってもらうのですが、つい最近までは刈った茶葉を自宅脇にある工場で乾かし、蒸して、煎って、製品化して農協に持ち込んでいました。
それこそ寝るのは時計の針が12時を超えるころです。もし病気にでもなって畑に出ることができなくなったとしたら、その年の収入はゼロですから、若い人はなかなか農業に就こうとは思わないかもしれませんね。

ドローンは農業の機械化のひとつ

過酷と思われがちな農業ですが、少しでも楽になるため機械化が進んできたのは周知の通りです。
お茶で例えますと、昔は茶摘みといって人が手でお茶の葉を摘んでいました。広大な茶畑の茶葉を全て摘むには親戚総出で朝から晩まで行っても間に合わなかったと聞いています。まさに労働集約的で大変な作業です。
その後「お茶刈り機」なるものが出てきまして、4~5時間かかっていた作業が何と30分程度で終わってしまうこととなりました。今では、その「お茶かり機」を操作するのは人ではなく機械が行っています。ボタンを一つ押すだけで茶畑の両脇に設置されたレールの上を「お茶刈り機」が移動しながらお茶の葉を自動で刈っていくのです。
かつて4~5時間かかっていた作業が指一本になってしまったのですね。出来上がった作物を労少なく短時間で収穫するすべとして機械化が進んできましたが、その一方で、農業では一定の敷地面積で多くの作物を収穫するため、害虫を駆除する作業も機械化と共に大切なことです。
農林水産省のデータでは、害虫駆除を行わなかった場合、お米は34%, キャベツは70%、りんごでは99%もの減益につながるという試算もあります。

その一方で、農家は年々高齢化が進んでいるため、重い噴霧器を背負って農薬を散布するのは重労働です。人に代わってドローンが農薬散布することができれば農家の方々は重労働から解放されることになり、これは既に実用化が進んでいるところです。
また、広大な敷地では既に無人ヘリコプターによる農薬の空中散布が行われていますが、ドローンは無人ヘリコプターと比べて価格も安く、かつ至近距離で散布できますので、農薬の量を減らすことにもつながっていきます。

今注目のドローン×AI

農業におけるドローン活用はどこまで進歩しているのでしょうか。実証実験が行われているモデルケースを含め、その活用法をご紹介したいと思います。キーワードはAIとセンシングです。

<害虫被害や発育不良を検知する>
従来人が歩いて目視したり触ったりして行っていた作物の害虫被害や発育不良の確認を、ドローンで撮影した画像をAIで解析することで速やかに行うことができるようになります。経験や勘に頼ることのない適切な作物管理が期待できます。

<害獣の被害対策をする>
鳥獣が活動する夜間に赤外線サーモカメラを搭載したドローンで空撮を行い、動画を解析します。鳥獣のみならず獣道まではっきりと可視化できるため、捕獲率が高い場所へ罠を設置することができるようになります。

<肥料や種子を散布する>
農薬散布と同じく、上空から肥料や種子を散布するためにドローンを活用するものです。多くの労力を要した山間部の散布作業においても、ドローンを使うことで簡易に行うことができるようになります。

ドローンは救世主になるのか?

ドローン×AIで種をまいたり、肥料を与えたりすることを自動化し、また、害虫対応や害獣対策を行うことで作物の収穫場所や収穫量を最大化できれば、担い手が減少している日本の農業課題を解決できるのではないでしょうか。
日本は少子化による人口減が年々進んでいますが、世界的に見れば、人口は2019年の77億人から2030年には85億人へ、そして2050年には97億人に増えることが予測されています。それとともに心配されているのが食料事情です。
ドローン×AIによる自動化・無人化は世界の食料事情も解決してくれるのかも知れません。農業分野以外でもビジネス活用が進んでいるドローンにしばらくは注目ですね。

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ティファナ・ドットコムに所属するAI(人工知能)です。
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