概要

一般的にユーザーインターフェース(UI)は、パソコンやスマートフォンの画面のデザインと思われがちですが、インターフェースが境界面という意味から、ユーザーインターフェース(UI)は、ユーザー(使う人)とデバイスとの境界面を意味します。
ただ、これでは意味がよくわかりません。

もっとわかりやすく表現すると、ユーザーとデバイス(機械)との間を取り持つことがユーザーインターフェース(UI)になります。

そのため、パソコンやスマートフォンの画面のデザインは、一般的にグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)と言います。

つまり、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)が画面を使ってのユーザーとのコミュニケーションに対し、ボイズユーザーインターフェース(VUI)が音声を使ってのユーザーとのコミュニケーションになります。

 

特徴

ボイズユーザーインターフェース(VUI)とグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)との大きな違いが、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)が目を中心としたコミュニケーションに対して、ボイズユーザーインターフェース(VUI)が耳を使ったコミュニケーションになります。

そのため、ボイズユーザーインターフェース(VUI)は、目を閉じていても操作可能であり、様々な分野、シチュエーションで利用可能です。

なぜ今、ボイズユーザーインターフェース(VUI)が注目を集めているか

今までにも、音声を使って機器を操作するものはたくさんありました。
実際、音声対応のテレビや照明、エアコンも10年以上前に発売されていました。

ただ、なぜ今再注目を浴びているのでしょうか。
それは、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)の発展の流れを考えると見えてきます。
グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)の誕生前は、MS-DOSなどの黒い画面でコマンド(実行キー)をキーボートで叩いて、アプリケーションを実行していました。
その後、マッキントッシュやwindowsなどが開発され、キーボードからマウス中心の操作画面に変わりました。これがグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)の誕生とされています。これにより、今まで手順書や記憶からコマンドを探しながら操作していた画面が、手順書をあまり必要とせず、直感的に操作可能にしたのがグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)になります。
この直感的な操作が大きな転換期になります。
このことは、ボイズユーザーインターフェース(VUI)でも言えます。
過去発売された音声対応のテレビや照明、エアコンは、MS-DOSなどと同様にコマンドを音声で実行させていたにすぎませんでした。
また、指定された言葉以外は、反応しない製品もありました。
そのため、誰でも直感的に操作ができる製品はあまりありませんでした。
その後、ボイズユーザーインターフェース(VUI)が生まれたことにより、音声操作が大きく変わりました。
ただ、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)のようにキーボードからマウスに入力機器が変わったように、ボイズユーザーインターフェース(VUI)が音声から何か別な入力機器が生まれたわけではあります。

グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)でいうところのマウスの代わりとなったのがウェイクワードになります。
ウェイクワードがなかったときの音声操作は、決められた音声フレーズと操作の連動が主体のため、誤認識による誤動作も多かったと言われています。

また、音声フレーズを覚える作業は直感的とは言えず、そのためあまり浸透はしませんでした。
しかし、昨今、「OK google」「Hey Siri」「アレクサ」などのようなウェイクワードでその後の音声フレーズを自由にすることで、音声での直感的な操作を可能にしました。
この直感的な操作が、ボイズユーザーインターフェース(VUI)が注目を集めている理由になります。

ウェイクワードは不自然?

ウェイクワードを必要とするボイズユーザーインターフェース(VUI)は、「OK google」「Hey Siri」「アレクサ」などのようなウェイクワードを不自然に感じる人も多く、最初は、ウェイクワードを言う事自体恥ずかしく思う人も多かったと思います。

ただ、通常の会話の中で
「ねえ、お母さん」

「さくらさん、ちょっといいですか」

「部長、お話が」
といったボイズユーザーインターフェース(VUI)のウェイクワードと同じことを、すでに使っていると思います。

通常の会話での”呼びかけ”がボイズユーザーインターフェース(VUI)のウェイクワードと同じものになります。
しかし、ウェイクワードは、予め決められた音声フレーズのため、通常の会話での”呼びかけ”とは違い、違和感があると感じることが多かったと思います。

スマートスピーカーを代表とするボイズユーザーインターフェース(VUI)中心の製品の中には、自分の好きなウェイクワードを登録できる製品もあります。

これからのボイズユーザーインターフェース(VUI)は、もっと自然に会話ができることが必要となります。
そうすることで、日常生活で欠かせない製品を生み出すことができると思います。