昨今AI(人工知能)の台頭は目覚ましく、AIを導入する企業は増えてきています。
今この記事を読んでいる方の中にも、努めている会社でAI導入をまさに検討中、また既に導入しているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
企業の中だけでなく、個人の生活の中でも身の回りを見渡せば、
siri、翻訳アプリ、スマホの顔認証など…皆さんの身近なところにもAI技術が活用されているものは増えてきていますね。
さて、そんなAIですが、「AIは人の仕事を奪うのではないか」と恐れる意見もしばしば耳にします。
AIは本当に人間にとって脅威的な存在なのでしょうか?
現時点では、全ての仕事をAIに代替させる…ということは不可能ですが、
人間が行うよりAIにやらせた方が正確で、コストも安くすむ仕事もあり、AIに取って代わられてしまう職業も出てくるでしょう。

本コラムでは、AIに仕事を取られないためにやるべきこと、AIと共存するためにどうすべきかを紹介いたします。

 

AIは人を超えた存在になるのか?

2045年に「シンギュラリティ(技術的特異点)」が到来し、AIが自ら人間を超えるAIを作り出すことが可能になると予想されています。
人間がAIに支配されるのではないか?と懸念する声もありますが、
AIが意思を持って行動する…というSF映画のような未来は今の技術ではまだまだ起こりえないでしょう。
現段階では、社会に浸透しているAIのほとんどは、1つの分野に特化し、特定の仕事のみが出来る「特化型AI」と呼ばれるAIです。典型的なものは、プロ技師と対局して勝利を収めて話題となった、「AlphaGo(アルファ碁)」というGoogleが開発した人工知能です。
「特化型AI」に対し、人と同じような常識を持ち、どんな問題にも対応できるAIを「汎用型AI」と言います。
ただ、この汎用型AIは実用化するにはまだまだ課題が山積みです。
特定の分野においては人間の能力を超えたAIは存在しますが、すべてにおいて人間以上の能力を持ったAIは今のところは現れないでしょう。

あなたの仕事は大丈夫?AIに代替される仕事とは

人と同じようにどんな問題にも対応できるAIはいないですが、
特定分野に特化したAIに、世の中の仕事が代替されつつあります。
AIは特に大量データの分析・推論を得意としているので、
画像認識技術を生かして創薬の分野で活躍したり、金融取引で人間よりはるかに高い成果を出しています。
AIの研究を行っている米オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授が発表した論文「雇用の未来–コンピューター化によって仕事は失われるのか」では、20年後の将来には47%の仕事がなくなるとされています。
※参考:今後なくなる仕事

 

今後なくなる仕事の上位を見ると、電話オペレーターや事務員など。定型作業を行う仕事はAI化しやすいことが分かります。
フローが決まっていて、誰が行っても一定の成果が挙げられるような定型業務は、今後ますますAI化していくと考えられます。

AIに負けないために人がすべきこととは?

前述したように、単純な仕事はAIに代替されてしまいます。
AI化するには難しい仕事を行ったり、AIには出来ない人だからこそ出来ることを行わなければいけません。
●読解力をつける
今、日本で読解力の低下が問題となっていることをご承知でしょうか?
2015年にOECD(経済開発協力機構)が世界の15歳を対象に実施した調査では、日本は79か国中15位へと下落し、子供の読解力低下が問題となりました。
また、全国2万5千人を対象とした読解力テストでは、AIが正答した問題を、中高生が正しく回答出来ておらず、3分の1はAIに負けてしまう…という結果となりました。(参考:書籍『AI vs.教科書が読めない子どもたち』東洋経済新報社)
読解力は子供だけなく、もちろん社会人も身に着けるべきスキルです。
基礎的な読み書きスキルなくして、話の行間を読む力や、相手を理解する力、コミュニケーション力はつきません。

AIに負けないためにも、まずは読解力をつけることが必須です。

●自分の価値を高める

自分の得意なことがある、何かの分野でプロである!と胸を張って言える人は少ないかもしれません。
デザインが得意で依頼が絶えない、システム構築が得意で右に出るものがいない、
というくらい極めたスキルが持っていたり、固定のファンを獲得している場合は、たとえAIが出てきても仕事を奪われる可能性は低いでしょう。

 

ただ、上記のように何かのプロレベルになるのはなかなか難しいですよね。
その場合は、プロレベルにまで到達しなくても、自分の価値を高めるために複数のスキルを身に着けるという方法もあります。
例えば、営業が出来る人、デザインが出来る人はそれぞれ世の中にたくさんいると思いますが、
営業も出来て、かつデザインも出来る、となると一気に少なくなるかと思います。

このように、複数のことをマルチにこなせるようになることで、AIには置き換えられない希少な人材になることが出来ます。

●AIを「使う」側になる

AIに仕事を奪われないためには?という観点から記事を書いてきましたが、
そもそもの立ち位置として、AIを使う・活用していく立場となる必要があります。

AIは、人が行うには難しいことを行ってくれる、人の能力を拡張してくれる存在として捉えるのが良いでしょう。
AIは脅威の対象とみなすのではなく、仕事を効率化・生産性をアップしてくれる救世主と考えるべきです。

AIが導入されることは今後スタンダードとなり、AIを導入しない企業は導入している企業に対し、遅れを取ってしまうでしょう…

これからは同僚はAI…という世界になるかもしれません。
AIに負けないよう、自分のスキル・価値を高めて、AIと上手く共存することが求められていきますね。

私もAIに仕事を取って代われないよう、日々勉強していきたいと思います・・・。