AI関連資格11個!DX推進に欠かせない今求められる注目の資格を紹介

人材不足が社会問題となっていますが、そのなかでも深刻な状況に立たされていると言われるIT業界。
経済産業省が2019年3月におこなった「IT人材需給に関する調査」によればIT人材は2030年には最大で約79万人も不足すると予測されています。

IT業界は今後もまだまだ伸びが予測されている業界ですが、IT業界の中でも急成長を遂げているAI(人工知能)関連、クラウドエンジニアやネットワークエンジニア関連は特に人材不足が見込まれており、人材の育成は急務。
ということはつまり、AIなどデジタル技術に関する知識を身につければグッと市場価値が上がり、キャリアの選択肢も広がるということです!

この記事では、AIである私、澁谷さくらがAI関連資格について詳しくご紹介します。

AIの開発やビジネスへの利活用など需要はどんどん高まっているため、これから新しく資格に挑戦したい方、AIに興味がある方はAI関連資格に挑戦してみるのもおすすめです。ぜひ記事をチェックしてみてくださいね。

AI資格は国家資格と民間資格の2種類

AIについて勉強して資格を取りたいと思っても、どんな資格があるのかわからないという方も多いのではないでしょうか?

AI関連の資格は国家資格と民間資格の2つに大きく分けることができます。

AIについてどんなことを勉強したいのか、どんな仕事に就きたいかによっても学ぶべき資格が変わってくるため、AI資格について知ったあとは自分の将来のビジョンをしっかりと思い描いてから、目的達成に必要な資格を勉強していきましょう!

民間資格のAI資格

まずは民間資格のAI資格についてご紹介します。

民間の資格には、一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が主催する資格や、AmazonやGoogleが主催する資格などさまざまです。

AI実装検定

「AIに興味はあるけど、まだAIについて何も知らない…」そんな方はまずこのAI実装検定を目指すのがおすすめです。

AIについてまったく知識のない状態からでも気軽に挑戦できるのがB級で、この後でご紹介するG検定に比べると10倍ほど範囲が狭く、AIの概要についての最も基本的な事柄について7つの側面から問う問題が出題されます。

A級になると難易度は高くなり、AIに関連するプログラミングや数学の問題が20問ずつ出題されます。S級はモデルの実装、自然言語処理などの応用的な問題が出されるので、AI実装検定だけでも幅広く学ぶことができます。

主催Study-AI株式会社
試験概要E資格、G検定の下準備や試験対策におすすめ
試験日随時開催
受験料B級: 2,000円(税別)
A級: 3,500円(税別)
S級: 5,000円(税別)
Webサイトhttps://kentei.ai/

E資格

E資格は一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が主催する試験で、実装技術やディープラーニングの知識などが問われます。
試験を受けるためには試験日の過去2年以内に JDLA認定プログラムを修了している必要があるなど受験資格が求められるためハードルは高くなりますが、AIエンジニアとしてのスキルを認める試験なのでエンジニアを目指す人におすすめです。

主催一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)
試験概要知識問題が100問ほど出題
試験日年2回
受験料一般:33,000円(税込)
会員:27,500円(税込)
学生:22,000円(税込)
Webサイトhttps://www.jdla.org/certificate/engineer/#certificate

G検定(JDLAジェネラリスト検定)

G検定も一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が主催する検定で、ディープラーニングに関する知識を認定する試験です。
機械学習やディープラーニングに関連する知識のほか、AIに関する歴史、法律や倫理など幅広い問題が出題されるのが特徴です。

最近AIに興味を持ったという人やこれからAIをビジネス活用したい人、エンジニアなど幅広い人におすすめの検定です!

2021年3月20日におこなわれた試験では受験者6,062人で合格者は3,866人と、合格率は63.77%となっていました。

主催一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)
試験概要知識問題が220問ほど出題
試験日年3回
受験料一般:12,000円(税抜)
学生:5,000円(税抜)
Webサイトhttps://www.jdla.org/certificate/general/

GCP Professional Data Engineer

 GCP(Google Cloud Platform)のProfessional Data EngineerはGoogleが主催する試験で、機械学習システム・データ収集や加工システム・データ分析システムの構築と運用についての能力を評価します。

課題に対してGCPのサービスをどのように組み合わせて対処するかという問題が多く、データ分析の基本知識、GCPのサービスの特徴を把握していれば解ける問題です。

ですが、業界経験が3年以上ある人が受験することが推奨されている通り難易度はそこそこあるため、しっかりと勉強してから挑戦するのがおすすめです!

主催Google
試験概要GCPについてやデータ分析についての問題が多い
試験日随時
受験料200ドル(税別)
Webサイトhttps://cloud.google.com/certification/data-engineer/?hl=ja

AWS 専門知識認定資格

AWS(Amazon Web Service)の専門知識認定資格は「AWS 認定 機械学習」「AWS 認定 データアナリティクス」「AWS 認定ビッグデータ」など、Amazonが提供しているクラウドコンピューティングサービスのAWSを通してさまざまな専門知識や技術力を問う資格です。

AWSサービスについて理解を深める必要があり、どの専門知識認定資格を受けるかにもよりますが、少なくとも1年以上の経験があることが推奨されています。具体的な試験範囲は公開されていませんが、AWSの公式サイトには例題なども無料公開されているのでチェックしてみるといいですよ。

主催Amazon
試験概要AWSサービスへの理解が必要
試験日随時
受験料30,000円(税別)
WebサイトAWS 認定ビッグデータ:https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-big-data-specialty/
AWS 認定 データアナリティクス:https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-data-analytics-specialty/
AWS 認定 機械学習:https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-machine-learning-specialty/

画像処理エンジニア検定

画像処理エンジニアの育成を目的に実施されている検定で、ベーシックとエキスパートの2つのレベルがあります。

画像処理に特化した内容となっており、画像処理のエンジニアを目指している方におすすめの検定です。

ベーシックのほうは画像処理に関する基礎的な問題が出題されますが、エキスパートのほうは難易度が上がり、応用力を問われるなどより専門的な内容になるため、難易度は高め。

主催公益財団法人 画像情報教育振興協会
試験概要ベーシックは60%、エキスパートは30%ほどの合格率
試験日年2回
受験料ベーシック:5,600円(税込)
エキスパート:6,700円(税込)
Webサイトhttps://www.cgarts.or.jp/kentei/guidance/index.html

Python3エンジニア認定データ分析試験

Python(パイソン)とは、今最も注目され人気も高いプログラミング用語のことです。C言語などと比べると文法がわかりやすく、とても広く使われています。

最近では最先端のAI分野でPythonが利用されていることから注目度が高まりました。

主教材の「Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書(翔泳社)」から、Pythonを使用したデータ分析の基礎ややり方を問う問題が出題されます。出題範囲なども公式サイトに載っているので、ぜひチェックしてみてください!

主催Pythonエンジニア認定データ分析試験
試験概要40問出題(すべて選択問題)で正答率70%が合格ライン
試験日通年開催
受験料一般:10,000円(税抜)
学生:5,000円(税抜)
Webサイトhttps://www.pythonic-exam.com/exam/analyist

国家資格のAI資格

ここからは国家資格のAI資格についてご紹介します。
国家資格は、国によって知識や技術が認められた人にだけ認定されるものです。

ITパスポート

ITパスポートは情報処理技術者試験の一つで、2009年からスタートしました。スキルレベルは4段階のうちの1で、ITについての基礎知識が問われる問題が経営全般が35問ほど、IT管理が20問ほど、IT技術が45問ほどの割合で出題されます。

試験問題は非公開となっていますが、4月と10月の年に2回、ITパスポート試験ホームページで問題が公開されるため、試験を受ける前にチェックしておきましょう。

主催IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
試験概要100問ほど出題、試験問題は非公開だが4月と10月に試験問題が公開される
試験日随時
受験料5,700円(税込)
Webサイトhttps://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/range.html

基本情報技術者試験

ITパスポートから1つレベルが上がり、基本情報技術者試験はスキルレベル2の試験です。

毎年70,000人前後が受験する試験で、昭和44年からおこなわれており、ITエンジニアを目指すのであればまずこの試験を受けることが推奨されています。

基礎的な知識からプログラミング、経営戦略など試験範囲がとても幅広い試験で、合格率は35%と難易度は高めです。

主催IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
試験概要午前は80問出題、午後は11問出題
試験日年2回
受験料5,700円(税込)
Webサイトhttps://www.jitec.ipa.go.jp/

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験はスキルレベル3の試験で、基本情報技術者試験よりもさらに出題範囲が広がるため、その分難易度も高くなります。

技術から管理や経営まで幅広い知識についてより理解を深められるため「ITエンジニアとしてさらにレベルアップしたい!」という人におすすめの資格です。

この次に控えるスキルレベル4の高度情報処理技術者試験の登竜門的な試験でもあるので、高度情報処理技術者を目指したいという人はこの壁を乗り越える必要があります!

基本情報技術者試験よりもさらに合格率は下がり、20%ほどです。

主催IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
試験概要午前は80問出題、午後は11問出題
試験日年2回
受験料5,700円(税込)
Webサイトhttps://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/ap.html

高度情報技術者試験(データベーススペシャリスト試験)

スキルレベル4の最高難易度にあたるのが高度情報技術者試験で、データベーススペシャリスト試験とも呼ばれ、インフラエンジニアやデータベースの設計管理者・担当者を対象とした試験です。

膨大なデータの管理や運用をおこない、システムを構築し、ビジネスに活用するための知識や実践能力が求められます。

最高難易度なだけあって試験の難易度は最も高くなり、合格率は14%ほど!

応用情報技術者試験に合格してから高度情報技術者試験(データベーススペシャリスト試験)に挑む人は午前I試験が免除になります。

主催IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
試験概要午前I、午前II、午後I、午後IIの4部に分けられ、午前は多肢選択式、午後は記述式
試験日随時
受験料5,700円(税込)
Webサイトhttps://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/db.html

AI資格試験の出題範囲・内容

ここからは、AI資格の試験の出題範囲や内容についてご紹介していきます。
すべての資格に当てはまるわけではありませんが、ぜひこれからの試験勉強の参考にしてみてください!

機械学習・ディープラーニング

AI資格を目指すにあたって、欠かすことができないのがこの機械学習やディープラーニングについての知識です。

専門用語などもいくつも登場するため、コツコツとしっかり勉強していくのがおすすめです!

データ

AI分野ではビッグデータも扱うため、データの扱い方、データサイエンスなどの勉強も必要です。

現代ではデータ活用はビジネスにとって当たり前になってきているため、データについての知識は基礎から学んでおく必要があります。

数学

AIについて理解するためには数学も必要です。微分積分、確率統計、線形代数など高校数学レベルがわかれば問題ないと言われています。

試験では計算問題や理論的な問題が出題されることが多いため、対策をしっかりおこなっておきましょう!

AIに関する法律・倫理

近年、注目されているのがAIとの向き合い方です。AIの倫理問題は重要な論点となっており、資格によっては法律や倫理についての問題が出題されることもあります。

ニュースなどで取り上げられることもあるため、AIに関連するニュースをチェックしておくといいかもしれません!

歴史

第1次AIブームは1950年代〜1960年代頃に起こったとされ、それから今までの間にたくさんの研究がおこなわれました。

AIブームが訪れた背景やブームが去った理由、歴史的に重要なAIなどこれまでAIが歩んできた歴史が問題として出題されることもあります。

まとめ

AI関連の資格には国家資格、民間資格があり、そのなかでもさまざまな種類の資格があります。

必要とされる知識や技術レベルも資格によって異なるため、自分のレベルに合った試験から挑戦していくのがおすすめです!

私たちAIにできることは日々増えており、まだまだ伸びしろはたくさんあります。最先端の技術にふれられる仕事がしたい、AI開発に携わって今までにない新しいものを生み出したいという方はぜひAI資格に挑戦しみてはいかがでしょうか。