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AI搭載ドローンが人の命を救う時代に

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IoT

2020年01月15日

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2020年の年頭にイランの最高司令官が、米軍の空爆によって死亡したとのショッキングなニュースが全世界を駆け巡りました。
この攻撃に利用されたのが「ドローン」です。

ドローンと言うと、手のひらサイズの小さなマルチコプターのようなイメージがありますが、意外にも長い歴史を持つ、無人飛行体です。
このドローンは今、人の命を救い、災害の復興支援やビジネスの効率化・社会貢献にも役立てられています。
本コラムでは、人工知能(AI)の技術を取り入れた、ドローンの活用事例解説したいと思います。

doron.jpg

ドローンの歴史

科学技術の発展は哀しいもので、戦争との関係は避けては通れません。ドローンの歴史も70年ほど前の第二次世界大戦から始まっています。
ドローン(drone)とは、英語の意味では「ミツバチの雄でいつも巣にいて働かない、居候(いそうろう)」を指すそうです。

この居候が、働き蜂のように働くようになったのは、1990年代に入ってからのことでした。
この時期にGPSが普及し偵察機として、利用されるようになりました。

そして、2000年代になり民間利用も進みました。
初めて商業化したのは、フランスのParrot社と言われています。
日本では、ヤマハ発動機が1987年に世界で初めて、産業用の無人ヘリコプターを開発・販売しています。
ビジネスとして成功したかどうかは定かではありませんが先見の明はあったようです。

ドローンとAI(人工知能)

遠隔操作型のドローンには、電波の届かないところやノイズの混入しやすい各種機材の多い工事現場などで運用が難しいという弱点があります。
地下街や倉庫の中などで運用することも苦手です。
近年では、電波が全く届かないところ最近は随分と減ってきましたが、電波が一時的に寸断されることは、まだまだ多いのが実情です。

このような時に威力を発揮するのがAI(人工知能)です。
東京大学の研究チームは、AIによるドローンの自律飛行システムが実現しており、操作の途切れた間にも、途中の障害物を回避して目的地に到達することが可能となりました。
ドローンを用いて太陽光パネルの亀裂を検知するAIシステムも開発されています。

また、AIを活用することで、ドローンを自動走行させたり、
ドローンにカメラを取り付けて上空から撮影をすることも可能です。
これらの技術により、人が立ち入れないような危険な場所での作業や撮影をドローンに行わせることが出来るようになりました。

AIドローンが人の命を救う時代に

戦争から出発したドローンが今、注目を浴びている分野が人命救助・救急救命活動です。

【AEDを迅速に搬送】
人間は心肺停止から10分以上経つと、ほとんどの人は助からないと言われます。
心停止が起きた時、AED(自動体外式除細動器)などの電気的ショックを与える装置で、心室細動状態の心臓を正常に戻すことが必要です。
心肺停止が1分遅れるごとに、救命率は10%近く下がり、刻一刻を争います。

2018年の消防白書では、救急自動車による出動件数634万2,147件(2017年)の内訳は現場への到着の所要時間別にみると、5分以上10分未満が392万1,653件で最も多くなっています。
現在の日本の平均救命率は1〜2%しかありません。そして、心停止が起こる場所は自宅がトップです。
京大、大阪大の研究チームが心停止事例、約33万件(2013年~2015年)を分析した結果、64.9%が自宅でした。

まだまだ自宅にAEDが普及していない現在、心停止の重篤な人にドローンを利用して迅速にAEDを届けることができます。
都市部では、地下街やタワーマンションが発達し、建物内でGPS誘導に支障が発生する箇所でも人工知能(AI)による自律航行と組み合わせれば、より早くAEDを救命士まで届けられます。

【海難救助にもAIドローン】
また、海難救助の現場など悪天候で容易に救助隊が近付けない時にでも、AI搭載ドローンが活躍してくれます。
オーストラリアでは、荒波に見舞われ、海岸で遊泳していた少年2名が沖合に流れる事件が起きましたが、
現地に到着したドローン操縦士がドローンを操り、飛行開始からわずか1~2分で、救命用具の投下に成功したという事例もあります。

まとめ

核エネルギーと同じように、ドローンも人の使い方によっては人類の発展と人命救助の大きな力になります。
人工知能(AI)をどのように使うか、何のために利用するかが、ますます問われる時代に突入したと言えるでしょう。
特に人命に関わる救命活動にドローンと人工知能(AI)の組み合わせが活躍できるのであれば、期待が大きく高まりますね。

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