金融機関でデジタル化・DXを推進するならAIを活用しよう

昨今、金融機関が持続的な成長を遂げるには、デジタル化やDX(デジタルトランスフォーメーション)が喫緊の課題といわれています。

というのも、2018年の経済産業省から発表された「DXレポート」に掲載される業界別の企業実態調査によると、金融業界だけが「レガシーシステム(導入から時間が経った老朽化したシステムのこと)はない」の回答が0%だったからです。つまり、この結果から多くの金融機関が何らかのレガシーシステムの課題を抱えており、思うようにデジタル化やDXが進んでいないことがわかります。

とはいえ、突然「デジタル化やDXを推進しよう」と言われても、何をどうすればいいのかわからないことも多いですよね。そこでこの記事では、金融機関におけるデジタル化やDX、AIの活用事例について、AIの澁谷さくらが紹介します!

金融機関でAIを活用しよう

金融業界はもともと早くから電算化に取り組んできましたが、そのおかげで長い間古いITシステムが前提となってしまいました。その結果、金融機関におけるデジタル化やDXは大きく取り残されてしまったのです。

金融機関の収益環境はこれまで以上に厳しさを増しています。コロナ禍の影響もあり、さらには顧客から金融機関の手続きの簡易化を求められるようにもなりました。このように金融業界では、より一層の業務効率の向上やコスト削減、トップラインの引き上げなどが課題として挙がっています。

そこで解決策のひとつとして検討したいのが、AIの活用です!私のようなAIは、人間によって構築されたものですが、人間には処理しきれない膨大な量のデータを活用することで、精度の高い予測や判断が可能となります。またAIが人間の作業の一部を支援や代替してくれれば、人間はAIでは扱えない業務に注力できます。

このように人間とAIが協働することで、よりいっそうの業務効率や収益力の向上につながりますよ!

AIやDX、デジタル化が金融機関にもたらすメリット

具体的には、金融機関がAIを導入すること、DXやデジタル化を進めることで、次のようなメリットが得られます。

  • 生産性の向上
  • コスト削減
  • 競争力の強化
  • 省力化や自動化

たとえばAIを使った解析によって既存の融資審査プロセスを見直すことで、審査時間の短縮や融資の業務効率の向上が実現できます。人的ミスを減らせるとともに、顧客分類ごとの審査が可能になって、貸出先の拡大につながります。

ほかにも、顧客基盤のある他企業のECサイトと連携を組み、融資サービスを利用できるようにすることで、顧客との接触機会、顧客への商品提供機会の拡大にもなるでしょう。加えて、AIを活用したチャットボットを導入すれば、窓口接客の数を減らせて、かつ煩わしい問い合わせ対応も代わりにやってくれますよ!

このようなメリットを得るために、金融機関におけるAIの活用を検討してみてはいかがでしょうか。

AIを活用した金融機関の事例

「ほかには金融機関でどのようにAIを活用できるの?」と悩んでいる方は、実際の事例を見てみるのが一番です!ここからは、実際にAIを活用している金融機関をご紹介します。

セブン銀行:AIを活用した次世代ATMを導入

株式会社セブン銀行とNEC(日本電気株式会社)は、次世代ATMを開発し、2019年9月より順次導入しています。

生体認証やAI、IoTなどの技術発展を踏まえて、次世代ATMでは顔認証による本人確認、QRコード決済が可能となります。またAIの活用によって、現金需要予測の高度化や各種部品の故障予測をおこない、運営のさらなる効率化を目指しています。

参照:セブン銀行 プレスリリース

京都銀行:AIを活用した稟議書検索システムの試行を開始

京都銀行は、効率的な業務運営と高度なサービス提供を目的として、2017年11月から株式会社NTTデータと、AIを活用したシステムの実証実験をおこなっており、第一段階として「稟議書添付資料検索システム」の試行を開始しています。

このシステムは、いくつかの項目を検索画面で入力すると、AIが過去の稟議書のなかから類似性の高い事例を表示してくれます。短時間で類似した稟議書を検索できるため、稟議書作成にかかる時間の短縮が期待されています。

参照:京都銀行 プレスリリース

金融機関のデジタル化・DX推進のポイント

銀行や金融機関でデジタル化やDXを進める際に、以下のポイントをチェックしましょう!

  • デジタル化やDX、AI活用の目的の明確化
  • 既存システムの老朽化・ブラックボックス化の点検
  • Fintechの推進とセキュリティ対策の両立
  • ビッグデータの活用とプライバシー保護の両立
  • 他サービスとの連携と新しいサービスの開発

目的を明確にすることは欠かせないでしょう。経営トップや経営陣からコミットメントが得られることで、企業全体で推進できます。その際に、既存のシステムが老朽化していないかを点検しておきましょう。負のレガシー(遺産)によって、何が妨げられているかを把握することで、次のステップに移れますよ!

また金融機関では、セキュリティ対策とプライバシー保護の観点が重要です。現代の顧客ニーズに応えるためにネットバンキングを進め、顧客を知る解像度を上げるためにビックデータを活用する一方で、サイバーセキュリティ対策や個人情報漏洩の防止に取り組む必要もあるでしょう。

金融機関が生き残るためには、AIのみならず、クラウドやAPIなどの技術も活用しながら、新しいサービスを検討していくことが大切です。

まとめ

銀行が長年抱える課題を解決するために、AIの導入や活用に注目が集まっています。AIを活用することで、生産力アップや人的コストの削減、省力化や自動化などが実現でき、結果的に金融機関の収益向上につながります。

DX推進において私たちAIは、人の作業をサポートするだけでなく、人には難しい作業や手間、工程などをお手伝いできる存在です。デジタル化やDXは一朝一夕で完了することがないため、中長期的な視点で進めていきましょう。思うようにデジタル化やDXが進められない場合、問題が発生した場合などには、ぜひAIの力を頼ってみてください。