AI(人工知能)ブームが続き、業務効率化を目的として導入を検討する企業が増えている昨今。
ですが実際にビジネスに活かそうとすると、「最新のAIで具体的にどんな事ができるのかがわからない」という声も聞かれます。

実際のところ、「人件費削減」や「人手不足解消」といった企業の悩みにおいては
必ずしもディープラーニングに代表される最新のAI活用を前提にする必要はなく、従来のAIでも十分である場合が多いとされています。

AIを効果的に活用するには、まず「AIでどんな事ができるのか」という特徴を知ることが重要です。
ここでは、そんなAIの能力を以下3つに分け、トレンドとなる活用事例と併せてご紹介いたします。

  • 1) (未来)予測
  • 2)画像認識
  • 3)自然言語処理

1.(未来)予測

機械学習により、過去の膨大なデータを元にして判断を下すAIの活用法、それが「(未来)予測」です。
そんな予測能力の活用は多岐にわたっており、「犯罪予測」や「ヒット曲予測」など様々です。

犯罪予測は既にアメリカで実用化されており、AIが予測した地域のパトロールを強化するなどで犯罪発生率の低下が数字にも現れたほか、
逮捕者数の増加や犯罪発生の相関関係の把握といった効果も得られています。
日本でも、警視庁が2019年から犯罪検知に関する認証実験を開始するとしており、マネーロンダリングの摘発などに効果が期待されています。

しかし、高い効果が得られるディープラーニングによる予測は、一方でブラックボックスとも呼ばれています。
たとえばヒット曲を予測するサイト「Music Xray」では、開発者にも「AIがヒットすると判断した理由がわからない」としており、
これはディープラーニングを使用するAI全体の課題でもあります。

ですが、「AIが予測に使用したデータ」を更に予測・提示するAIも登場しており、ブラックボックスの解消に向けた工夫や研究も進んでいます。

2.画像認識

ディープラーニングによって目覚ましい発展を遂げたAIの能力が「画像認識」です。
現在ブームとなっているAIのまさしく「真骨頂」であり、今後も発展が期待されている分野です。

ディープラーニングの素晴らしい点はAIが目を獲得したことであり、画像認識の精度が大幅に上がったという経緯があります。
この画像認識を活用している事例としては、サングラスの着用や、髪型・角度を変えても本人を識別できるタイプの顔認証が挙げられます。

なお、従来からある画像認識は「パターンマッチング」と呼ばれ、以前からカメラの顔認識機能などに用いられています。
このタイプの顔認証には、メガネをかけたり顔の角度が変わると精度が下がるという問題がありますが、
完全一致が前提となる指紋認証などでは、こちらも引き続き利用されていくことが予想されます。

3.自然言語処理

高速処理が可能なコンピュータを容易に手に入れられるようになったことで、
目覚ましい発展を遂げたのが自然言語処理技術と音声認識の分野です。

特に音声による入力・操作に関わる技術は今後より発展していくとされ、
AmazonやGoogle、Microsoftなどに代表される世界的な大手IT企業がシェア獲得に激しくしのぎを削っている分野でもあります。

そんな自然言語処理技術の活用法としては、チャットで顧客対応や会話が可能なチャットボットや、
音声で様々な質問や要望に答えるパーソナルアシスタント等が挙げられます。

パーソナルアシスタントはAmazonの「Alexa」やGoogleの「Google Now」、Appleの「Siri」などに代表されますが、
いずれも端末の操作や検索機能といった基本的な機能は標準的に取り揃えています。

その一方で差別化も図られており、例えばスマートホーム向け端末だけでも、「Amazon Echo」は音声のみで完結する買い物であったり、
「Google Home」はGoogle検索エンジンを使用した調べ物など、それぞれの強みを活かした機能が高い評価を得ています。

PCのように、いずれスマートホーム向け端末が一家に一台となる時代もそう遠くはないかもしれません。

そしてチャットボットの方はというと、こちらの「音声に依らない文章のみの応答」にも大きな需要が生まれています。
主に企業の顧客対応において導入が進んでおり、コールセンター業務の補佐にAIを取り入れたり、
お問い合わせの一次対応をまるごとAIコンシェルジュに任せている企業も見られるようになっています。

専属オペレーターが対応するチャット窓口を取り入れている企業はこれまでにもありましたが、
同時に複数の問い合わせが着信すると返信に時間がかかってしまう場合もあるなど、問題もありました。

ところが、チャットボットを導入すると簡単な質問や頻度の高い質問はAIのみで対応できるようになるほか、返信も迅速で待ち時間を発生させないというメリットが発生します。

顧客を「待たせない」対応は満足度の向上にも繋がるため、多くの企業が積極的に導入に乗り出している分野でもあります。

まとめ

AIのトレンドと言うと目を見張るような新機能の登場を期待しがちですが、
実際のところは、現在のAIで可能になっている能力はかなり開拓されており、現在はその精度を高めている段階となっています。

ですがこれら3つの能力だけでも、既に業務の効率化の幅は大きく広がっています。

例えば、過去の販売データを用いてこれからの商品の売上を「予測」したり、
「画像認識」を用いれば大量の手書き書類をPC内にデータ化したりできるほか、
顧客対応は「自然言語処理」が可能なAIコンシェルジュを導入する…といったことも可能です。

なお、多言語対応の「AI接客システム『AIさくらさん』」はこの自然言語処理に長けており、AIコンシェルジュや社内ヘルプデスクとして既に様々な業界に導入されています。

老若男女を問わず直感的に利用しやすいAIコンシェルジュの導入には、ぜひ「AIさくらさん」をご検討ください。