「先輩、エンゲージメントってなんですか?」
ある日、会社の後輩から唐突にそんな質問を受けた私は戸惑いながらも答えました。
「日本語だと従業員満足度っていうんだよ」
違いました。
ちゃんと調べてみると「エンゲージメント」は、従業員エンゲージメントとも言われていて、その企業に属する従業員が、企業に対してどの程度関心を持っているか、モチベーションやキャリアアップを前向きに望んでいるかというものを指しているとのことでした。
また、これは私も知らなかったのですが、従業員エンゲージメントを調査することを「エンゲージメントサーベイ」と呼び、調査結果をその企業が勤めている従業員のニーズや期待にちゃんと向き合い、応えることができるようにするための指針にすることを言うそうです。
従業員満足度調査とエンゲージメント調査の違いとは?企業が知るべきポイント
調べてみると少し怖い話も出てきました。
従業員エンゲージメントが低い企業は、離職者が多いというデータです。
貴重な人材が入社して浅い年数で離職した場合は、企業にとって大きな損害になりますから、従業員エンゲージメントを意識することは重要だということが改めてわかります。
私の会社でもテレビ会議、リモートワーク制度が導入されて、従業員同士のコミュニケーションが以前より減りました。
「以前はあった部下からの相談がなくなった」と私の同僚も言っていましたが、悩みや不安があっても相談できない環境に問題があると、最近では社員同士のコミュニケーションを活発化する動きがあります。
一方で、従業員満足度についても調べてみました。
調べてわかったのは、従業員満足度と従業員エンゲージメントでは「働きやすい会社」か「働きがいがある会社」の違いがあることです。
従業員満足度は主に「今の職場が満足か」「今の職場は居心地が良い職場か」「働きやすいか」というところを注視します。
一方で、エンゲージメントは企業への意欲、愛社精神を基準にしています。
「キャリアアップを目指したい」「働きがいがあるか」というところを注視します。
従業員エンゲージメントが高い場合、結果として企業経営にもプラスの影響をもたらすため、従業員満足度と比べると企業の業績向上にも影響がある指標です。
なるほど、似たようで環境を指しているのか企業が目指すところを指しているのかの違いがあるのですね。
従業員満足度調査とエンゲージメント調査の違いとは?企業が知るべきポイント
従業員のエンゲージメントが高い企業について調べてみました。
エンゲージメントが高い企業は、生産性効率や人材の定着率も高いと言われています。
働きやすい職場の環境だけではなく、自分の仕事に対する「働きがい」、自分の仕事が企業に貢献しているという実感が、その企業の業績に影響していると考えられています。
そして、その従業員の「働きがい」をしっかり把握・管理できるように、エンゲージメントサーベイを行うことで、企業への愛着心がどの程度あるのか、意欲的な人とそうではない人の問題点が可視化でき、問題がある人に対してケアをしていくことが重要になっています。
これは、最近取り組まれている企業のメンタルヘルスサービスにも注目されています。
従業員の不安や問題が解決できず、心の健康管理ができていない企業が昨今問題視されている中で、メンタルヘルスサービスを使った従業員の心のケアは重要です。
エンゲージメントを高めるためにも、まずは従業員の心の状態をしっかり把握して、離職・休職を防げるように今から対策を打っておいた方がいいですね。
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