文明の革新は、平和のもとには成されない。
歴史上、技術や体制の変革はいつだって戦争や疫病などの中で生まれた。
そう教科書や図書室の分厚い本で学んだが、ついに自分もコロナという形で変革の渦中にいると感じる。
家にずっといなくちゃいけない、友達に会えない、遊びに行けない事は非常にストレスフルだし気が滅入る。
経済も落ち込んでいるし保障はほぼない。
今後日本はどうなってしまうのだろう、と漠然とした不安を抱えている人も多いだろう。
しかし、歴史は示している、ピンチはチャンスであると。
2015年、ビル・ゲイツは「人類が次にピンチに陥るのはもはや戦争ではなく疫病だろう」と予想していた。
平和という名の元ゆるゆると発展していた文明が、2020年、ついに大きく進展するのではないだろうか。

“常識”がアップデートされる

人は変化を嫌う生き物だ。窮地に立たされないと本気を出せないし、そもそも改善点があることに気が付きにくい。
一部の人間が声を上げたり研究に励んでいたりするだけでは、世の中を大きく変える事には繋がらない。
この世界的な窮地に陥り、人々の願いが同じ方向を向いている現在が、チャンスなのではないだろうか。
今まで当たり前だと思っていた生活が、甘んじて受け入れていた常識が、ようやく社会的に見直されている。
実は家でもほとんどの仕事ができるのに、毎日スーツを着て満員電車に乗ってストレスフルに通勤する必要はあるのか?
多くの人間が集まって長時間会議する意味は?
書類や印鑑って本当に必要?
残業を無くすことだけが働き方改革?
アフター・コロナの世界では、今まで普及させようとしていたにもかかわらず、なかなか浸透しなかった電子化やAI化がスタンダードになるだろう。
より効率的で合理的な社会に生まれ変わるチャンスだ。
アフター・コロナの世界では、東京という都市にもはや意味を見いだせなくなった人々は地方に移住し、リモートワークで悠々自適な働き方選ぶ。
そうなるとオフィスを持つ必要もなくなり、今までよりコワーキングスペースの利用やノマド的働き方も増えるだろう。
通勤時間や交通費、都心の高い家賃や高い物価から放たれた人々は、家族や友人と過ごす時間が増えたり、趣味に時間を割いたりすることができるようになる。
人口の東京一極集中もなくなりはしないが、マシにはなる気がする。
このような本当の「働き方改革」が起これば、日本人の平均睡眠時間が7時間を超え、幸福度も向上するかもしれない。
人が出社を減らすには、常識のアップデートもそうだが、それらを踏襲できるAI技術の進歩が不可欠だ。
むしろ日本のAI技術もこの機に大きく進歩するのではないだろうかと期待している。
コロナ禍がいつ終息するのかは誰にも分らないし、何をもって終息とするのかも不明瞭だが、終息には少なくても約一年、長いと数年に渡ると言われている。
一つわかっているのは、緊急事態宣言が解除されでも私たちの日常は帰って来ないということだ。
人と人との接触が憚れる今、感染者を減らすためにも、経済を止めないためにも、AIやロボットを活用しで人の世界を守る必要がある。

AIがより日常に浸透する

今後当たり前になっていくことが想像されるAI技術にはどのようなものがあるだろうか。
一つは画像認識技術だ。
最近流行しているオンラインビデオツールのZOOMはグリーンバックなしでも背景を変えられる。
今や写真の投稿よりストーリーやライブの動画を見る事が増えたInstagramでは、顔を認識して多種多様なエフェクトが楽しめる。
より実用的な分野だと、中国では肺のCT画像から怪しい影を一瞬で見つけられる技術が開発されたようだ。
画像認識技術は今後も、防犯や管理、PRAのOCR技術の発展に活用されていくだろう。
体温を検知し、高熱の出ている人を発見できるカメラも開発されている。
今後、新型コロナウイルスは終息せず、インフルエンザのように当たり前の病になるのではないかと予億もある。
その場合、常に体温を検知できるカメラは、空頭や港などに常設され、密室での集団感染を防ぐことが出来るようになるのではないだろうか。
また、アフター・コロナの世界では、人がやらなくても良いことは今よりもAIやロボットに任せるようになるだろう。
日本でも緊急事態宣言を受け、多くの店舗や企業が休業を強いられている。
しかし、インフラ、食品、病院など止まったら私たちの生活が終了してしまう職業もたくさんあり、私たちが最低限の生活を送れるのは、そのような生活の根幹を支える職業に従事してくれている人々がいるからである。
また、お客様からの問い合わせはなくならないから、コールセンターだけは稼働させなければならない……という場合もあるだろう。
そのような場合、AIやチャットボットで一時対応を行い、答えられないユニークな質問にだけ在宅で質問を受け付け、折り返し電話をした方がお互いにとって楽だ。
また、実店舗でも自動化が進むだろう。
高輪ゲートウェイ駅にあるTOUCH TO GOのような無人店舗や、ユニクロのような無人レジがスーパーやコンビニにも導入されれば、人同士の接触は最小限に抑えられる。
清掃の部分でもロボットが活用できる。
中国では消毒液を撒くロボットが利用されているという。

AIと過ごす未来が来る

上記で紹介したようにコロナウイルスによる人類の滅亡を防ぐために、よりAIや情報技術の進化は進むと推測される。
2045年にAIによって「シンギュラリティが起こる」という言説があるが、ようやく見えてきたのではないだろうか。
今後AIがどのような発展を遂げるかは分からないが、もしかしたら私達が思い描く未来のように、人は電子機器に囲まれたサイバーな部屋で仕事をしたり、町にはAIやロボットが溢れる世界がすぐそこまで来ているのかもしれない。

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