国際化により英語が小学校でも必須科目になる、体育の必須科目にダンスが追加される、プログラミングが必修化する…等、最近の教育現場では授業科目にさまざまな変化があります。教育は世の中の変化に応じて、常に変わっていくものです。
それにともない、ただ児童や生徒が学ぶ必要がある内容が増えただけではなく、教える側である教員も新たに学んだり、授業内容について考える必要が増えています。
しかし最近は、教員の時間外労働や過労死が大きな問題となっています。この問題は、通常の児童・生徒への対応以外にも、先に述べた指導要領の変化に伴う勉強等、教員が行わなくてはいけない業務が増えていることに起因しています。
このコラムでは、教員の時間外労働を改善する、人工知能(AI)の活用方法をご説明いたします。

増える業務と時間外労働…どう解決する?

指導要領の変更に伴い増えていく業務に反して、時間外労働を改善していかなくてはいけない。
この2つを両立していくのは難しいと感じてしまいますよね。
部活動やクラブ活動に関わっている場合には、普段の業務後や休日の時間も費やしてしまいますし、業務時間が足りなければ、帰宅してからも仕事…、という流れになってしまうのではないでしょうか?
そこで活用すべきなのが、人工知能(AI)とRPAです。

授業の時間、部活動の時間などは必然的に減らすことが難しいもの。減らすべきなのは、その他の時間、例えば、授業の準備の時間になります。宿題の作成・添削、授業に必要なプリントの作成等の準備を他に任せることが出来れば、あとは授業の内容を詰めて考えれば良いだけになります。
そうした時間のかかる作業やあまり考える必要のない定型的な仕事を人工知能(AI)やRPAにお願いすれば、よりよい授業づくりに集中することが出来るのです。

RPAと人工知能(AI)とは?

先ほど述べたRPAや人工知能(AI)について、「RPAって何?」「人工知能(AI)について詳しく知らない…」という方々に向けて、ここで簡単にご説明いたします。

RPAは、ロボティクス・プロセス・オートメーションの略称で、「ロボットが業務を自動化する」技術です。
毎月行っている定型業務や入力作業等をロボットに任せることにより、その時間分を他の業務にあてることが出来、時間を有効活用出来ます。

人工知能(AI)は、頭脳を持ったコンピュータのことです。頭脳を持っているということは、考えることが出来るということです。
例えば将棋のように最良の道筋、一手を考える必要がある場合には、人工知能(AI)自らが考えることで、勝利につながる一手を打つことが可能になるのです。

RPAと人工知能(AI)の活用シーン

では、具体的にどのようなシーンで活用出来るのかをご紹介いたします。

RPAは以下のようなところで活用することが出来るでしょう。
・宿題の作成や添削作業。
・授業で使用するプリントや、小テスト等の作成。
・他定型的に行わなければならない入力作業。
上記3つは、ロボットが作成した後にチェックをするだけなので、今まで作成や添削にかかっていた時間を短縮することが出来ます。

人工知能(AI)を活用するシーンは以下のようなところが考えられます。
・先生には、聞きづらい・話しづらいことも、人工知能(AI)になら気軽に聞いたり、話したりすることが出来る。
・児童や生徒の授業での分からない内容について答える窓口となる。
・AIに疑問や学校生活の不安点等が質問されることで、教員が児童・生徒の悩みを知ることが出来る。
・蓄積されたデータから児童・生徒の得意、不得意を分析することが出来る。
生徒や学生の窓口となり、対応の時間を減らせる他、対人では言えない悩みを気軽に話せるので、不安点の早期発見もおこなえるでしょう。

RPAで業務を改善しつつ、人工知能(AI)でより児童・生徒に合った学びを伝えることが出来るようになります。

今後、教員に求められることと教育の場の変化

定型的に行っていた業務や、児童・生徒への対応は、RPAや人工知能(AI)が人に代わり行っていくようになります。では、教員に求められることとは何でしょうか?
それは、「学ぶ楽しさを教える」ということです。

人工知能(AI)は、日々抱えていた業務や時間のかかっていた作業を助けてくれるパートナーとなるでしょう。
その中で空いた時間には、より児童・生徒が学びに対して楽しいと思えるように考え方をチェンジ出来る方法を模索していくことが出来るのです。
人工知能(AI)を活用することで、結果として学校という学びの場が児童・生徒にとって楽しいものと変化するのです。
RPAや人工知能(AI)を活用し、教育の場を変える為の一歩を踏み出してみましょう。